うつ病 療養中に心に染みた 書籍3点
こんにちは あぽろです。
うつ病の療養が長引き、少々読書でもしようか。
との気分になりました。
初めての休職の際は、禅に関する考え方の本や幸運を呼ぶ本など読みましたが
何のプラスにもなりませんでした。
(気休めにしかなりませんでした。)
2回目の休職となった時は、気力も失せた事と前回の読書に価値を感じなかった
ので読書する気はゼロでした。
しかし、SNSで知り合った方が、療養に関する本からの引用を度々掲載され
ておりその短いセンテンスの一つ一つに胸を打たれました。
全編を読みたいとの思いが日に日に増して来ました。
精神科治療の達人神田橋條治先生の書籍です。
そんな胸を打たれた書籍を3点ご紹介します。
====================================
【その1】
著者の神田橋條治先生は、精神科治療の達人と言われているそうです。
この本も類型的に病気を云々するよりも、患った後の養生を如何にすべきかを
平易な言葉でまとめていてとても勉強になりました。
「とにかく気持ちのよいことだけしなさい。」
というフレーズは、こころの憑き物が取れる思いがしました。
【その2】
こちらは、神田橋先生が滝口俊子先生との対談をまとめたものです。
お二人の会話で「精神疾患の治療」という明確な治療方法が確率していない
領域を如何に患者に寄り添うかで話し合っているかがこころに染みました。
リストカット等の自傷行為を「死と再生の儀式」ととらえ、治ろうとする自己治癒力
の発露だ。という言葉は「死」を意識してしまう事自体がこころが治ろうとする事の
一環のようであり、神田橋先生にしか語れないことばと感じました。
【その3】
こちらも神田橋先生の「精神科」というものそのものの捉え方を講演で話された
ものをテーマ毎に書き起こしたものです。
ここでも神田橋先生は、病名で類型化する事を良しとせず患者のこころの状態を
いかに心地よくし、自然治癒の力を発揮させるかが重要と考えていらっしゃる事
がよく解ります。
=====================================
どの本も、うつ病にはどんな薬でどの程度の期間服薬して、等の普通の病気で
聞かれる「治療方法」とは異なります。
何かで無理をし過ぎておかしくなってしまったこころを如何に気持ちよくさせて
自然に治癒力を上げ通常の状態にする事。
「こころを養生する。」
この事を大切にしている神田橋先生の考え方に感銘を受けました。
無理をし過ぎて脳がおかしな働きをする様になり、結果こころが悲鳴を上げる。
それならば、無理せずひたすら気持ちよくして脳の働きを正常にさせ、こころも
自然に治癒する事を待つ。
その為には、少々の向精神薬の助けも借りる。
とても自然に受け止める事ができ、健康な方にも理解して頂きやすい表現で
うつ病で休職中の身としては、楽な気分になれました。
私は、全て図書館で借りて読もうとしたのですが、「精神科養生のコツ」だけは
図書館に無かったのでネットで購入しました。
休職中などで、図書館に行かれる機会のある方には是非読んで頂きたいと思って
います。